花より団子



男「ああ、いとしのMよ! わたしはあなたが好きです」
M「まあ、なんとお答えしたらよいのかしら?」
男「お返事はすぐでなくても構いません。わたしとお付き合いすることを考えていただけませんか? これは、わたしの愛の証です」

男はそう言うと、手にした花束をMの前に差し出した。

M「まあ、なんて綺麗なお花なの! ありがとう……」

Mは可愛らしい鼻を花びらに近づけた。ところが、次の瞬間、その場でよろけるようにふらついた。

男は慌てて駆け寄り、Mの身体を支えた。

男「大丈夫ですか?」

男の腕に支えられたMは、小さな声で囁いた。

M「今朝から忙しくて、まだ何も食べていないの……。今は花より団子がよかったかしら?」

そう言ったMは恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。

男「それなら、あそこのレストランで夕食をご一緒しませんか?」
M「そうね……。せっかくのお誘いですもの。ご厚意に甘えさせていただきますわ」

  ◇

こうして男は、Mのハートを掴む前に、運よく胃袋を掴んだのだった。


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