愛犬

僕の家の犬は、とても可愛い。

こんなふうに、可愛い。

じっと眺めていると、

「お父さん、そんなに見ないでください。恥ずかしいです」

彼は顔を赤くしたように見えた。もっとも、毛むくじゃらの顔では確かめようがない。

「今日は何して遊びますか」

朝一番、彼と目が合うと、必ず僕に聞いてくる。

「お父さんは仕事に行くから、また後で」

すると彼は、尻尾を振りながら言った。

「仕事で遊ぶんですね」

当然ながら、彼との会話はいつだって噛み合わない。

僕が、へそ曲がりの飼い主だからだ。

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