忠犬 日付: 6月 05, 2026 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 僕の愛犬の名前は「太郎」と言った。いつも、「太郎」と呼んでいた。呼ぶと寝ていても顔を上げてこちらを見た。「なんか… 呼びました?」そんな感じの顔をしている。本当に可愛い。僕が一人で仕事に行き詰まって部屋でふさぎ込んでいると、足元に寄ってきて座り込んだ。「お父さん、元気出してよ」そう言っているようだった。僕の足の甲の上にお腹を乗せてきた。ほんのり温かい。あの頃の温かな記憶がよみがえる。太郎は天国に逝った。温かな毛に触れなくなって数年が経ったけど、触れられないけど触れていたときの感覚がこうしてよみがえる。「きみはいつだって温かいな」あの頃と同じで僕の心のなかにいてくれる。「きみは忠犬だね」ワン、と鳴いた声が頭の中で響いた。 コメント
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